就活や研修での黒染めをする前に、必ず知っておきたいこと

こんにちは新宿の美容室、Lachicスタイリストの石原です。

今回は明るい髪が気に入っているのに、黒染めしてしまった髪を明るい髪に戻したい

そんな相談についてお答えします。

就活や研修ために黒染めしなくてはならないのが日本の文化。

黒染めだと地味に感じるし今までの洋服もなんだか似合わない・・

そんな風に思うことがあると思います。

就活が終わったら直ぐにでも明るくしたい!

皆さんそう思われますよね。

しかし黒染めの上から明るいカラーをしても明るくなりません。

そして明るくなるまではかなりの時間がかかります。

ここでは黒染めをする前に知っておくべき知識をお伝えします。

 

なぜ黒染めは明るく戻しにくいのか

レベルスケール画像

 

就活や研修で黒染めにする場合、大抵は4レベル、5レベルにする方がほとんどです。

4レベルは日本人の平均的な地毛の色と言われる明るさです。

5レベルだと地毛よりも少し明るく染まります。

4レベル以下だと真っ黒な印象になります。

4レベル以下で染めると黒過ぎて不自然な印象になるのでそこまで黒く染める方はほとんどいません。

 

ハイトーンのカラーをしている方はお分かり頂けると思いますが

ハイトーンほどすぐに色が抜けてしまいます。

理由はハイトーンカラーは明るさを優先するために

色素が薄く作られているからです。

逆に黒染めのようにトーンが低くなればなるほど

色が濃く入り、残留もしやすいのでかなり抜けにくくなります。

徐々に明るくなってはきますが、おおよそ1年以上は時間がかかります。

明るい色はすぐに退色してしまうのに黒染めはなかなか退色しないのにはこのような理由があるのです。

 

黒くしっかり染まった色は本来ならブリーチをしないと色を変えることが難しいです。

黒染めの前に知っておいてほしい事

数か月後、数週間後に自分が大変にならないために知っておきたいことや、

行わないほうが良いことを紹介します

ホームカラーでの黒染めは後々大変

就活で黒くするだけだからセルフカラーでやってしまおうと思う気持ち、、、分かります。

私も手間や効率をまず考えますので。。

しかし一番重要なのは、後々手間が増えるか、減るかです。

 

市販のカラー剤は誰でも簡単に染められるようにアルカリ成分が強く色素量もより濃く作られています。

サロンで染めるよりもはっきりした黒になってしまい、

同時に髪の毛への負担も大きいです。

地毛位の自然な黒に染めようとすると真っ黒に染まってしまいますし、

ほんのり明るく染めると明る過ぎてしまったり

地毛の色のように自然な黒髪に染めるのは意外と難しいです。

真っ黒に染まってしまうと就活や研修がいざ終わり、

明るくしようと思った時に明るく染め直す事がとても難しくなります。

髪への負担を考えたり就活や研修が終わってからのことを考えれば

やはり自然で戻しやすい黒染めをサロンで染めてもらう事をお勧めします。

ここが一番大事です

 

サロンで後々明るくしやすくなるようにトーンダウンする

 

黒染めは色素が抜けにくいということは理解していただけたと思います。

実は黒染めの中でも薬剤の調合や選定によって明るく戻りやすい色味にすることができます。

明るく戻りにくい黒染めはブラウンをベースに作られています。

いわゆる白髪染めです。

ブラウンベースのカラー剤だと濃くしっかり入るので色が抜けにくく明るく戻るまでにかなりの時間を要します。

黒染めをより長持ちさせたい方にはブラウンベースの黒染めがオススメです。

 

一方、明るく戻しやすい黒染めとはどんなものでしょうか。。

それはファッションカラーのみで黒染めをするということです。

ファッションカラーはブラウン味が少ないため薄く入ります。

ファッションカラーの5レベル以下でグレーやグリーン、ブルーを混ぜて暗めの色を作れば

オシャレな黒染めにできますし、

ブラウンがベースになっているカラー剤と比べても色が明るく戻っていくのも早くなります。

短期間で明るく戻しやすく、

オシャレな黒染めにしたいという方にはファッションカラーのみで黒染めすることがおすすします。

 

注意点としては、

暗く染める前の髪の毛の状態によっては求めた暗さにならないこともあります、

ブリーチを繰り返していてかなりのハイトーンの場合がそうです。

この場合、白髪染めとファッションカラーを混ぜたり、

白髪染めのみで染めなくてはならないこともあります。

担当者に染める前の状態を見てもらい、よく相談しましょう。

 

黒染めを直す際に重要な情報

 

黒染めを直す際、美容師が一番必要とするのが

髪の毛の情報です。

いつ黒くしたのか

これはなるべく詳しく把握しておいてほしい事です。

理由はそのあとの施術にとても重要で、根元がどのくらいのびているかで

色素を抜く方法に大きく影響がでるからです。

よくある失敗としては

ブリーチを用いて施術して、根元だけが明るくなり逆プリンになってしまうことです。

そうならないためにもいつ黒くしたのかしっかり把握しておきましょう。

黒染めする前の縮毛矯正やパーマの履歴

これも、どのような施術をするのか選択する際に

とても重要です

例えば、このように縮毛矯正やパーマをしていた場合、

ブリーチを使うとさらに髪の毛への負担が大きくなるので、

明るさか、今後も縮毛矯正やパーマをかけたいのか、

優先順位をつける必要があります。

一度ブリーチをしてしまうと、

髪質によっては縮毛矯正やパーマがしにくくなってしまうこともあるのです。

黒染めする前のカラー履歴

黒染め前の髪の毛の状態のことを「アンダーの髪の状態」

と言います。

アンダーの髪の履歴は縮毛矯正やパーマと同様に

黒染め後の施術方法の選択の際に重要な情報になります。

7〜9レベルの明るさだった場合と、

12レベル以上の明るさだった場合でも、

薬剤や施術の方法が変わってくるので

アバウトでもよいので覚えておいて頂くととてもありがたい情報になります。

 

このような情報が黒染め後、綺麗にオシャレに明るくしたい場合にとても重要な情報になります。

近い未来に自分がどうなっているかを考えれば覚えておいて損はないと思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

黒染めしたあとに戻す方法はいくつかありますが、

予備知識があるかないかで結果は大きく変わってきます。

戻す際に時間やコストが余計にかからないようにするためにも、覚えておきましょう。

 

 

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