毎朝のスタイリングを楽にかわいくするために、縮毛矯正やパーマをかけている皆さん。
縮毛矯正を施した髪は乾かすだけでサラサラストレートになるので、朝のスタイリングがとても楽になります。
本来はストレートヘアでも、乾燥するとアホ毛が出てきてしまう髪質の方や、梅雨時期などには広がって纏まりにくい髪質などの方にも縮毛矯正は効果的です。
また、コテでは出せないヘアアレンジ、スタイリングのしやすさのためパーマをかけている方はたくさんいらっしゃいます。
そんなみなさん 気をつけてください!
ブリーチ+縮毛矯正
ブリーチ+パーマ
これらの組み合わせは髪にとってダメージが極めて強く、非常に危険です!
ブリーチを使ったカラーはいつもとは違うお洒落ができ、気分も上がります。
しかしそこに縮毛矯正やパーマの施術を重ねると髪が傷んで大変なことになってしまいます。
実際にお客様にもよくご相談されるのですが。。
みなさんの大切な髪のためにも、どうしてブリーチに縮毛矯正やパーマは危ないのかをご説明します。
基本的にブリーチ毛に縮毛矯正やパーマはかけないのですが、可能なパターンもあるので、そちらもご紹介していきます!
基本的にブリーチ毛に縮毛矯正、パーマはできません。
美容室も原則として
ブリーチ毛に縮毛矯正やパーマ
縮毛矯正やパーマの髪にブリーチ
どちらの順番でも同じ髪の毛にこれらの施術を重ねることはできません!
ブリーチ+縮毛矯正、パーマがNGな理由
ブリーチ、縮毛矯正、パーマ、これらは美容室で行う施術の中でもっとも髪へのダメージが大きいメニューです。
この最大級にダメージが強い施術同士が組み合わさると、髪の毛が耐えられないほどのダメージにまで増幅します。
縮毛矯正やパーマ
強いアルカリ性でキューティクルを開き、髪の内部に薬剤を浸透させ、髪のクセにつながる「シスチン結合」それらを切断し、形成し直したあとに再結合させます。
髪に大きくダメージを与えやすく、リスクが高い施術です。
その中でも縮毛矯正やデジタルパーマは、強い薬剤と高熱を使います。
ブリーチ
ブリーチは過酸化水素の酸化力でメラニン顆粒を破壊することによって髪の色を明るくします。
さらに過酸化水素によって、シスチン結合も分解され、髪の強度や弾性が低下します。
またキューティクルを剥がれやすくし、その隙間から内部の栄養分であるタンパク質などの流失を招きます。
これも髪の強度を低下させます。
ブリーチ+縮毛矯正やパーマをするとどうなる?
この両方の施術を同じ髪に施すと、過度なダメージに髪は耐えられなくなります。
- 髪が溶けてしまう
- 髪が切れてしまう
- チリチリとしたビビり毛になってしまう
溶けたり、切れたりしてしまった髪の毛は二度と元には戻りません。
ビビり毛を治す施術もありますが、ほとんどの場合全く元の通りに戻ることはありません。
ブリーチ+縮毛矯正、パーマが可能な場合がある(レアケース)
髪質が極めて良い
とても稀有なケースですが、もともとの髪質が非常に良くハリツヤがあり、しっかりとキューティクルの重なりが整っている髪。
そんな髪質を持つ方であれば、ブリーチ毛に縮毛矯正やパーマを同じ髪に施しても耐久性があり、施術が可能な場合があります。
しかしこれはとてもレアなケースです。
耐えられたとしてもブリーチ1回と縮毛矯正、パーマも1回のみになります。
これは条件が揃ったときのみ可能になるので、その方の髪質をよく理解していて、今までの髪の施術履歴を把握している、十分に信頼できる美容師さんに相談してください。
縮毛矯正、パーマが先ならできる場合がある
ブリーチ毛に対して縮毛矯正、パーマを行う順序だと髪が溶けたりビビり毛が発生する確率は高いです!
もしも両方の施術を行う場合は縮毛矯正、パーマをかけた髪にブリーチをするほうが、幾らかリスクは下がります。
稀に縮毛矯正を施した髪の毛先の部分のみに、グラデーションカラーやハイライトを入れ、これから生えてくるクセ毛の根本付近はブリーチをしないでおくお客様もいらっしゃいます。
そうすることで、伸びてきた根本にのみであれば縮毛矯正がかけらます。
こちらも担当美容師さんに十分に相談しないと危険な施術になるので注意してください!
その他にも、縮毛矯正を施した髪にブリーチを使いインナーカラーを入れるお客様もいらっしゃいますが、この場合は、次に縮毛矯正を施す際はインナーカラーの部分に縮毛矯正の薬剤が付着しないようにして、インナーカラーの部分は縮毛矯正を施さないようにする必要があります!
美容師さんも細心の注意を払いながら施術を行う必要があります。
両方の施術を受けた場合はしっかりヘアケアを!
両方の施術を受けた髪の毛は、極めて強いダメージを受けている状態です。
アフターケアとしても、洗浄力のマイルドなアミノ酸系シャンプーを使用してあげることや、良質なトリートメントを使用し、さらに乾燥や外敵刺激から髪を守る洗い流さないトリートメントで毎日ケアするなど、いつもより一層のヘアケアを心がけてください!
ブリーチと縮毛矯正、パーマはこんな場合も注意!
ハイライトなら縮毛矯正、パーマは可能?
ハイライトの場合、黒髪や茶色の部分の髪よりもブリーチを施した部分の方が縮毛矯正やパーマの薬剤がより早く作用します。
黒髪や茶色の部分の髪に薬剤の効果が作用するころには、一方のブリーチ毛の部分はクタクタに傷みすぎてしまいます。
ハイライトでブリーチ部分が少ないからといって、縮毛矯正やパーマが可能だと思われがちですが、同じくリスクを伴うと考えてください。
黒染めなどをしたブリーチ毛に縮毛矯正、パーマの施術は可能?
ブリーチ毛も黒染めや暗めのカラーを入れると一見健康な状態の髪に見えます。
しかしもちろんブリーチを施した履歴が消える訳ではありません。
つまりその部分に縮毛矯正やパーマを重ねると、同様に髪が溶けたりビビり毛が発生してしまいます。
むしろ髪全体が暗めのカラーであるため、どの部分からがブリーチ髪なのか見えない分、とても危険です!
この場合、ブリーチまたは黒染めをしたタイミングをご自身で把握し美容師さんに伝える必要があります!
何年経っても一度ブリーチを受けた部分はブリーチ毛です
「ブリーチしたのは何年も前です。」と安心して縮毛矯正やパーマを希望する方がいらっしゃいます。
しかし何年経過していようと、一度ブリーチを受けた部分に縮毛矯正やパーマをかけることは危険です。
縮毛矯正やパーマにブリーチをしたらどうなる?
レアなケースですが、縮毛矯正やパーマを施した髪にブリーチをした場合。
一度縮毛矯正を施した部分の効果がなくなることはありませんが、ダメージの強さによって髪がごわごわまとまらなくなったり、広がったりする場合があります。
ブリーチはパーマによるカールの結合を決める「シスチン結合」も分解するので、1回のブリーチでパーマの効果が失われ、カールがなくなる場合もあれば、運良く効果を持続させカールが残る場合もあります。
ダメージを理解して髪を守りましょう!
ブリーチ、縮毛矯正、パーマはお洒落を楽しめますし、朝のスタイリングを楽にしてくれる、必要な方にとってはとても嬉しい施術です。
しかしそれら複数の施術に髪が耐えられるのか考える必要があります。
一見仕上がりは良くても、のちのちビビり毛や切れ毛がでてきてしまったりと、思った通りの結果が得られるとは限りません。
逆にまとまりにくく、スタイリングではどうしようもできない髪の毛になってしまうこともあります。
思いがけない過度なダメージを受け、取り返しのつかない結果になることもあるので、しっかり考え、相談する必要があります。
常に縮毛矯正やパーマをされている方や、これからやりたいと考えている方は本当に注意してください!
ご自身の大切な髪の毛を守るためにも、現在の髪の健康状態、希望のメニューによるリスク、そしてこれまでに行った施術履歴を把握しておくことが大事です!
ダメージから髪を守り、お洒落を楽しみましょう!!
縮毛矯正についての詳しい記事はこちらをご覧ください。
→【縮毛矯正のまとめ】今さら聞けない縮毛矯正について徹底解説!