あなたがいつも利用しているのは「美容室」? それとも「理容室」?
そもそもそのふたつ、何が違うのか答えられますか?
「女性は美容室、男性は理容室?」「若い人は美容室、年配の人は理容室?」「顔剃りができるかできないか?」……などなど、人によっていろんなイメージがありますよね。
理容室と美容室の違いって?
理容室と美容室の違いで最も決定的なものが「働くために必要となる免許」です。
そもそも理容室と美容室は法律によって明確に区別されています。
理容室は、理容師法という法律を元にしていて、目的は頭髪の刈り込みや顔そりなどによって容姿を整えることです。
理容師免許がなければ業務を行うことができません。
美容室は、美容師法という法律を元にしており、パーマや結髪、化粧などによって美しくすることが目的となるのです。
必要となる免許は美容師免許となります。
ちなみに理容師免許と美容師免許はどちらも取得することが可能です。
制限はなく、むしろ近年においては両方の免許取得を推奨しておりますので、本来は通学の場合理容師と美容師でそれぞれ2年ずつの計4年間という日数が必要だったところが、片方の資格取得は1年で済むようになっています。
たった1年ではありますが、非常に大きな免除ですので、今後はどちらの免許も取得しているという方が増えていくのではないでしょうか。
業務内容の違い
理容室の業務
床屋の目的は容姿を整えることですので、そのための特徴的な業務に「顔剃り」というものがあります。
プロの手によって眉毛やもみあげ、えり足やヒゲなどをきれいに整えてもらうことができてさらにスッキリとするので一度受けたらハマる方も多くいらっしゃいます。髪の毛のカットに関しても清潔感のあるスッキリとした仕上がりが特徴的です。
美容室の業務
美容室ではお客様を美しくするということを目的としていますので、カラーリングやパーマが特徴的な業務と言えるでしょう。
本来の意味でヘアカットは中心となる業務ではないのですが、現在の美容室においてはメインとなっており、おしゃれなヘアスタイルにしてもらうことが出来る場所という認識ですよね。
技術の違い
理容室の技術
男性客の多い理容室では四角く、クールなイメージのシルエットでキッチリ切ります。
理容師は刈上げからのカットが基本になります。
正確に長さを切りそろえたり、面をキレイに切りそろえる高いカット技術がなければ理容師免許を取得できないため、仕上がりに差がつきにくいです。
美容室の技術
女性客の多い美容室では丸いシルエットでソフトなイメージのシルエットを意識します。
美容師は基礎を学ぶと感性でカットをし、お客様の悩みや希望に合わせてテクニックを用いて髪型をつくります。
まとめ
美容室と理容室では ”得意とする技術” が違います。男性は自分のなりたい髪型に合わせて使い分けてみるといいかも。女性が理容室で髪を切ることはなかなかないかもしれませんが、女性向けの理容室もあるようなので、気になる方はぜひ行ってみてくださいね♪