1剤を塗布したあとに放置する時間によって、シスチン結合の切断度合いが変わり、シスチン結合が切断されて髪が柔らかく軟化状態へと変化します。

また、クセが強い場合には少し長めに放置して切断を促したり、加熱などをして1剤の作用を増幅させます。

どの程度時間を置くのかは、髪質やクセの度合いによって異なります。

シスチン結合が切断され、髪が軟化したら、薬剤を洗い流します。

ストレートアイロンで熱を加える

1剤を洗い流したあと、髪を乾かした上で高熱のストレートアイロンをあてます。

曲がった状態で結びついていたシスチン結合を切断し、真っ直ぐな状態にするための作業です。

160度から180度の高熱で処理することによって、直毛を形成することができます。

このストレートアイロンによる施術の良し悪しで仕上がりに差がでます。

ここで覚えておいていただきたいことは、ヘアアイロンは熱を加えるだけではなく、髪を引っ張ったり押さえたりしてしまうため、髪へのダメージも大きい施術だということです。

また、ヘアアイロンでの仕上がりは美容師の技術に大きく左右されるため、可能であれば技術に定評のある美容師さんにご依頼することを強くオススメします。

 

2剤でストレートヘアを定着

ストレートアイロンをかけたら、2剤を塗布しシスチン結合を再結合させます。

縮毛矯正の2剤は過酸化水素水を用いることが多く、髪を酸化させることでシスチン結合を再結合させます。

ストレートアイロンで直毛に整えた部分に塗布することで、ストレートヘアの定着を促すのです。

2剤を塗布したあと、一定の時間放置したら洗い流し、最後に髪を乾かしたら縮毛矯正施術は終了です。

髪の中にあるタンパク質の結合を切断して形成し直し、さらに再結合させる縮毛矯正は、強い薬剤と高熱が必要になります。

そのため、髪への負担が大きいことにも注意しなければなりません。